ミヒャエル・エンデ〜第三次世界大戦1〜

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私はもう第三次世界大戦は、はじまっていると思うのです。

ただ私たちがそれに気づかないだけです。

なぜならこの戦争は、従来のように領土を対象とする戦争ではなくて、時間の戦争だからです。

それは私たちの子供や、子孫を破滅させる戦争です。

私の考えでは、これはとてもシリアスな問題です。

(中略)

この危機の最も大きな問題は、私たちは見えない危機に対応しなければならないということです。

(中略)

まだ知覚することができず、しかし、必ずやってくることだけがわかっている危機に対応しなければならないのです。

これが、この問題を特に難しくしているのです。

なぜなら、ほとんどの人は

「とりあえずは、待ってみよう。きっと窮地を救ってくれるものが発明されるさ。

それに十年、二十年後には科学がもっと発達して、人工のオゾン層が作れるようになるだろう」

といったようなことを思っているからです。

でも、それは幻想にすぎません。

私たちは、意識を変えることで、まだ見えない危機に対応できるようにならなければなりません。

この危機が見えたときには、すでにもう手遅れなんですから。

引用:ミヒャエル・エンデ ,河邑 厚徳 ,田村 都志夫 訳 『エンデの文明砂漠 ミヒャエル・エンデと文明論 (アインシュタイン・ロマン6)』,日本放送出版協会 ,1991,p.13

 

『アインシュタインロマン6』は1991年12月25日に発行されました。

時代背景上、オゾン層の問題がメインになっていますが、

これを原発に置き換えても問題の構造は全く同じです。

 

 ミヒャエル・エンデの文明論 目次

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