ゲド戦記〜影との戦い〜

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ことばは沈黙に

光は闇に

生は死の中にこそあるものなれ

飛翔せるタカの

虚空にこそ輝ける如くに

引用:アーシュラ・K. ル・グウィン , ルース・ロビンス (イラスト), 清水 真砂子 訳『ゲド戦記』,岩波書店 ,2000,『エアの創造』より 

 

ここで取り上げるのはジブリ映画ではなく、原作のゲド戦記である。

 

ゲド戦記は、魔法使いの若者の成長を描く物語だが、

よくあるRPGゲームのように徐々に魔法を覚えていき、

最後は強力な呪文でドラゴンを倒すといったような単純な物語ではない。

 

この作品の根底にあるものは『世界の均衡』だ。

例えば、雨が少ないからといって、雲をよび雨を降らす魔法を多用すれば、

別の場所で雨が少なくなり乾燥してしまう。

だからこそ賢者は、強力な魔法を知っていても、むやみに使うことはない。

 

また、名前というのも重要な要素である。

この世の全ての物には神聖文字で記される真(まこと)の名前があり、

真の名を知っていれば、竜でさえ従わせることができる。

そのため、真の名はむやみに人に語らず、通常は通り名で呼び合っている。

 

そしてタイトルにもなっている『影との戦い』。

 

騒々しさや派手派手しさのない、抑えられた独特の世界観が、ゲド戦記の中核を成している。

登場人物の言葉は、現代の我々にとっても深く考えさせられるものが多い。

 

あまり話すと物語に触れてしまうので、興味のある方は原作をご覧下さい。

  

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