使いやすいデザイン考察(4)

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同じようなボタンが複数ある多機能リモコンは、使いやすいデザインといえるだろうか?

同じ形状のボタンに違う機能を割り当てて、人は直観で操作できるだろうか?

リモコンをはじめ、ケータイ電話、パソコン等、同じようなボタンが並ぶ操作機器は多い。

多機能になればなるほど、複雑な操作が要求されるため、より工夫が必要となるだろう。

工夫として、まず考えられるのは、スタンダードな操作方法を取り入れることだ。

人には慣れというものがあり、また様々な製品には代表的な操作方法というものがある。

その代表的な操作方法をふまえ、操作に一貫性を持たせることで、同じ形状のボタンに対しても操作性は多少なりとも向上するハズである 

シンプルな例を用いるため、前回と同様、 ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)のコントローラと操作方法を見てみよう。

famicom.jpgファミコンのコントローラは十字キーとAボタン、Bボタン、スタートボタン、セレクトボタンで構成されている。いまのゲーム機に比べ、とてもシンプルである。

ゲームに使うのは主に十字キーとAボタン、Bボタン。

十字キーは上下左右と方向を意識させるには適切なデザインであり、Aボタン、Bボタンに形状の違いは無い。

 

ファミコンが発売した当初は、A・Bボタンの割当に関しては、ゲーム制作者が任意で決められた。(正確にいえば、前例がないため、任意で決めるしかなかった)

しかし、スーパーマリオ発売以降は、アクションゲームはAボタンが『ジャンプ』だと暗黙の了解ができた。

スーパーマリオは世界一売れたゲームとしてギネスブックに登録されている。多くの人が遊んだ操作方法がスタンダードとなったのも不思議な話ではない。

また、ドラゴンクエスト等に代表されるコマンド選択式のゲームでは、Aボタンが『決定』で、Bボタンが『キャンセル』と決まっている。

AボタンとBボタンに逆の役割を与えれば、操作性が悪くなることが容易に想像がつく。

 

このように、スタンダードな操作方法を取り入れる、そして操作に一貫性を持たせることで、経験上、感覚的な対応ができるようになる。

(つづく) 

 

参考文献:誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

 

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